研究所

ごあいさつ

みなさん、愛知県がんセンター研究所のホームページへようこそ!
研究所長の井本逸勢です。

愛知県がんセンターの病院の中で、どの診療科がどんな診療をしているかは、各診療科の名前からみなさんも何となく想像できると思います。しかし、研究所の各研究分野でどんながん研究が行われていて、未来のがん医療にどのように貢献しているか、分野の名前から想像できる方はほとんどおられないのではないでしょうか。

がん治療は日進月歩の進化を遂げていますが、がんの発生、進展、転移の原因は複合的で、多様な要因が治療を難しくしています。研究所では、患者さん個人の体質やそれぞれのがんのゲノム(遺伝子)解析から標的となるがん特有の分子の変化を発見したり、既存の薬の組み合わせで治療効果を飛躍的に高めたりするなど個別化医療をさらに発展させる研究を行っています。また、近年注目が集まっている免疫療法については、安全で効果的に行える方法を探す研究も進めています。さらに、一人ひとりにあった検診法や予防法を見つけるための疫学研究や、読み取ったゲノムのデータをスーパーコンピュータで解析しそれぞれの患者さんに最適な治療法を短時間で選ぶ研究など、12の分野が特徴を活かしてがん克服に貢献する研究を多角的に進めています。

愛知県がんセンターの一番の強みは、病院と研究所の緊密な関係が、治療や研究に存分に生かされていることです。私たちが取り組んでいる研究は、数か月、数年先には診断や治療として実現できるものであったり、将来的に実現が期待される次世代の治療法であったりと様々です。しかし、いずれの研究も、研究者の努力だけなく、この病院を受診いただくみなさまの研究への参加があってはじめて可能になるものです。

このホームページを通して、愛知県民のみなさんや病院を受診いただく患者さん一人ひとりが今日と将来の日本のがん医療とがん研究を支えていることを知っていただき、がん研究と愛知県がんセンター研究所を身近に感じていただければこれほどありがたいことはありません。

研究所長
井本 逸勢

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