看護部では、「すべての人にその人らしいを」をタグラインとし、信頼される最善のがん看護の提供を目指しています。看護師は患者さんにとって一番近い存在として、患者さんが大切にしたいことや希望を尊重しながら意思決定を支援し、がん治療の知識と技術で患者さんやご家族の方を支える役割があります。高度な医療を支えるために私たちは身体面だけではなく社会面や精神面などトータルにサポートしながら、がんになってもその人らしい暮らしができるよう寄り添い支援していきたいと考えています。
看護師を目指す方々は、がん専門病院では、専門性が強く看護師として必要な看護の基本となる知識やケアを磨くことができないのではと考えている方がいるかもしれませんが、がん看護を経験することは、看護師としてのキャリア形成を築くうえでの土台となる看護の基本から救急看護、周術期看護、薬物療法看護、ゲノム医療と先進的な医療を経験し、患者さんとの関りの中で人としての成長もできると考えております。
創立60周年を迎えた今、先輩看護師から受け継がれてきた患者中心性の看護、マインドを受け継ぎ、「がんと言えば愛知県がんセンター」、「何より看護師がいてくれて安心できた」そんな風に患者さんに感じていただけるよう、看護の力でできることを私たち看護師は追及し続けていきます。
副院長兼看護部長山崎 祥子