「deleteC 2023 -HOPE-」2022年度寄付先に選出されました-deleteC推し研!-
この度、かかりつけ病院と協力して行う完全リモート治験(令和4年2月14日プレスリリース)が、「deleteC 2023 -HOPE-」2022年度寄付先に選出されました。詳細は下記からご覧ください。
「deleteC 2023 -HOPE-」にて寄付先を発表 総額1,000万円をがん治療研究に寄付
「deleteC 2023 -HOPE-」2022年度寄付先
愛知県がんセンター 薬物療法部 医長 谷口 浩也
研究テーマ
“がんゲノム医療難民”を減らせ!
-かかりつけ病院と協力して行う完全リモート治験の実施-
deleteCによる選出理由
治験は、がん患者が薬物治療を受ける機会の1つです。治験を対象とする施設が限定される場合、遠方の施設での治験参加を断念せざるを得ないことがあります。谷口さんの研究はオンライン診療を活用してリモート治験を行うことで、遠方に居住している場合でも参加できる可能性を広げます。今後の臨床研究のあり方を変える試みとして寄付対象となりました。
寄付金額
500万円
受賞コメント(谷口浩也)
非常に皆さまの気持ちのこもったトロフィー、賞状、寄付金をありがたく頂戴します。一人の医師を紹介したいと思います。腫瘍内科で出会い、彼と私が一緒にやっていた治験がありまして、この治験では、対象の患者さんが少なく、なかなか参加人数が集まらなかったという経験をしました。「遠いので、参加しません」という方が多く、健康な方にとっての1時間半の通院と、がんの方にとっての1時間半の通院は全然違うということを実感した、苦い経験があります。その一人の研究者としての悩みから生まれたのが、リモート治験です。やはり、コロナのなか、医療者が受けた影響は皆さま以上に感じており、気持ちもふさぎ込んだ中で、コロナがあったからこういうことができたんだということが、皆さまにとっても、我々にとっても励みになればと、このプロジェクトを始めました。当院の皆さんに協力してもらって、患者さんに笑顔を届けられているかなと感じております。彼は、残念ながら、2022年、膵がんで亡くなりました。彼は京都府京丹後市出身で、私も京都出身です。私の両親も京丹後市出身です。そんななか、(表彰式で京丹後青年会議所deleteCプロジェクト実行委員長の櫛田さんにお会いし)今日を迎えたというのは、何か私にとっても縁があったのかなと思います。「deleteCやらなくていいよね」「がん、みんな治ったよね」と、そういう時代が来ることを祈っておりますし、それに向けて、がんばっていきたいと思います。本日はどうもありがとうございました。