消化器内科部 レジデント・研修生募集
消化器内科部では胆膵領域疾患を主に担当しています。がんセンターという特色上、膵癌や胆道癌などの悪性疾患を中心に診療を行っていますが、鑑別困難な良性疾患も含めた幅広い疾患を経験することが可能です。症例数も非常に豊富であり、高度な専門的知識や技術の習得が可能です。
当院での研修の特色
EUSを駆使した診断と治療
胆膵領域診療においてEUSの重要性は益々増加しています。当科はコンベックス型EUSを全国に先駆けて開始し、EUS-HGSやEUS-CDSなどの胆道ドレナージ、EUS-PGS、EUS-CDなどを含めたinterventional EUSの症例数は全国のハイボリュームセンターの中でも1、2位を誇っています。基本的でありながら、かつ最も難しいともいえる胆膵内視鏡のゴールドスタンダートであるERCPをしっかりと学びながら、並行してEUS手技のスキルを上乗せすることによって、EUS処置をERCPの補助手段として行うのではなく、同等の有用性をもつ手技とした二刀流の診療を行うことができるようになると考えています。
また、当科では今後の医療を担っていくことが期待されているAIについても力を入れており、これまでの豊富な症例経験を基に、AIを取り入れた未来の胆膵診療に繋がる道を意識して内視鏡を行っています。
内視鏡治療と化学療法の両立
診療体系が細分化している昨今、消化器内科においても診療を分担することも多くなっています。しかしながら胆膵領域において内視鏡治療と化学療法は切っても切れない関係にあり、当科では胆膵疾患を研修する上で片方の質を下げることなく両方を紐付けて学ぶことができることも大きな強みと考えています。病態にあわせた診断・治療内視鏡からがんゲノムプロファイリングを用いたPrecision Medicineに至る思考過程を養う事が可能です。
系統立てた教育体制
当科では以前から数多くのレジデントが研修を行ってきており、消化器外科部・放射線部・病理診断部ともカンファレンスや短期研修を含めた連携をとって一定期間内に必要十分な技術を習得できるように教育体制を整えています。手術症例は胆膵専門の病理医を交えて術前画像との対比を毎週行い、常に診断能の向上に努めています。また術後の症例は内科に回ってきており、手術症例についても術後経過を確認できること、術後合併症に対する治療を多く学べることも当院の特色です。
診療手技については、教えられて・見て・やって・教えてまでを効果的に行えるようにスタッフを含めて統一した教育を行っています。また、当科には海外から多くの留学生が研修に来ており、英語に触れる機会も多く得られます。さらに、豊富な症例に基づいた経験を臨床のみで終わらせず、スタッフの指導のもとで学術面に還元することで学会発表や論文作成に結びつけており、全国学会のみならず海外を含めた大きな舞台でもたくさん活躍してもらっています。
臨床研究と治験
当科では単施設で行っている臨床研究は勿論、多くの多施設共同研究にも携わっており、研究の立案・実施についても学ぶことができます。また、新薬の治験も企業治験から医師主導治験まで実施しており、実際の治験に携わって治療選択で困られている患者さんに貢献することも経験できます。
愛知県がんセンターの消化器内科部で研鑽を積んだ卒業生は全国に多くおられ、専門領域の世界のトップランナーから地域医療に従事されている先生まで幅広い分野に渡って活躍されています。定期的に卒業生との交流会やWEBでの勉強会なども行っており、今後の医師生活の糧になることを約束します。やる気のある先生は大歓迎ですので、ご興味のある先生は人材募集ページまたは消化器内科部(shounai@aichi-cc.jp)までお問い合わせください。