採用情報

乳腺科部 レジデント・研修生募集 

乳腺科では診断から手術、周術期治療、進行再発乳癌の治療や緩和ケアに至るまで乳癌診療を全般的に学ぶことができます。症例数も豊富で、一次一期再建や遺伝部門との連携を多く学べる事も当院の特徴です。乳腺外科専門医としての研鑽はもちろん、2024年に着任した部長は腫瘍内科専門でもあり、希望があれば乳腺腫瘍内科としての研修も可能です。それぞれの興味に合わせたフレキシブルな研修ができることが特徴です。 

当院での研修の特色 

手術療法 

当院では年間約450件を超える原発乳癌の手術を行っています。週1術前カンファレンスで、術前検査の解釈、術式の決定方法や再建方法を多角的に議論しています。形成外科と連携して一次一期再建が多い事も特徴で、乳輪乳頭温存乳房切除や皮膚温存乳房切除の経験も多く積むことができます。腋窩手術に関しても標的リンパ節切除(TAD)の導入を積極的に行っており、全身治療と手術療法のバランスをとる感覚も身につけられます。温存手術に関しては標準的な乳房形成法の他、Suture Scaffold法も取り入れており、様々な術式を経験することが可能です。 

薬物療法 

薬物療法に関しては毎週行われる、再発症例カンファレンス、術後カンファレンスにより方針を決定しています。カンファレンスではまず担当のレジデントが症例提示を行い、乳腺科メンバーで議論し方針を決定します。このカンファレンスによりエビデンスを学び、それを臨床に適応する思考過程を学ぶことができます。再発カンファレンスにおいては薬物療法の方針はもちろん、患者さんへの説明の仕方、支持療法、緩和ケア、在宅支援などきめ細やかに指導が行われます。また実際にスタッフの外来診療やセカンドオピニオン外来に同席することも可能で、いろいろなスタッフの思考過程、説明の仕方や診療への姿勢を学ぶこともできます。 

国際的な人材育成 

当科では国際的な視野を身につけることも重視しています。月に2回、ネイティブ講師によるオンラインのプレゼンテーション指導があります。レジデントを中心としたメンバーが当番制で英語の学会発表を想定したプレゼンテーションを行いみんなで英語でのディスカッションを行います。国際学会(ASCO、ESMO、SABCS、St. Gallenなど)への参加も推奨しており、レジデントの先生が積極的に国際学会で発表し、英語論文を執筆しています。2024年度はタイからの留学生も受け入れており、英語が苦手な方でも、当科での研修を通して楽しみながら英語力を向上させています。 

治験・臨床研究 

当科では、単施設での臨床研究はもちろん、多施設共同研究にも積極的に参加しており、研究の立案から実施まで幅広く学ぶ機会があります。また、新薬の治験に関しても、企業治験から医師主導治験まで多数取り組んでおり、実際に治験に携わることで、新薬開発や治療選択に悩む患者さんへの貢献を経験することができます。また研究所が併設されている利点を活かし、研究所との共同研究も積極的に行っています。 

愛知県がんセンターの乳腺科部で研鑽を積んだ卒業生は中部地区を中心に、全国で活躍しています。また当科の特徴として女性医師が多く、男性医師を含め子育て中のメンバーも生き生きと活躍していることも特徴ですます。当院でのレジデントの経験は今後の医師生活の糧になることを約束します。やる気のある先生は大歓迎ですので、ご興味のある先生は人材募集ページまたは乳腺科部(breast_oncology@aichi-cc.jp)までお問い合わせください。