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愛知県がんセンター高橋隆副総長、第26回吉田富三賞を受賞

2017年9月28日から開催された第76回日本癌学会総会において、愛知県がんセンター高橋隆副総長に、第26回日本癌学会吉田富三賞が授与されました。

日本癌学会により公表された受賞理由は、次のとおりです。

「高橋隆博士は、ヒト肺がんの発生機序の解明を目指した研究に一貫して取り組み、p53遺伝子やlet-7マイクロRNAなどの高頻度の異常や、肺腺がんのリネジ生存がん遺伝子としてのTTF-1とその標的遺伝子ROR1の重要性を世界に先駆けて報告し、これら分子機能の解明と臨床病態形成における重要性を明らかとした。博士が多岐に亘り展開してきた新規性と独自性に富んだ研究は、肺がんの分子病因の解明に大きく貢献した。」

吉田富三賞は、近代がん研究の祖と言われる偉大な吉田富三博士(1903-1973)を記念して、生誕の地である福島県浅川町にある吉田富三顕彰会と日本癌学会が1992年に設けた学術賞です。毎年1名のがん研究者に与えられる日本癌学会で最も歴史のある学術賞ですが、これまでの受賞者のうち3名が、愛知県がんセンター(研究所)の関係者です(第16回:高橋利忠博士・名誉総長、第18回:上田龍三博士・研究所化学療法部部長(在籍時))。

第76回日本癌学会総会での受賞風景