診療科・部門

外来部

令和4年3月改訂

概要

病院の機能は大きく外来診療と入院診療に分けることができ、それぞれを各診療科が支えています。患者さんは、当院へ紹介された時、検査や治療を受けた結果報告あるいは経過観察中に、外来診療を受けます。院内外の調整を行う部が外来部です。

外来部が管轄する診療科は、現在、皮膚科、眼科、糖尿病内科、腎臓内科の4科です。皮膚科は、平成27年10月より森真弓実先生が常勤医として着任されています。皮膚科は水曜日に横田憲二先生、眼科は立川佳代先生、糖尿病内科は平野美穂先生、腎臓内科は立枩良崇先生が代務医師として、主に当院入院患者さんを対象とした外来診療を行っています。

がん患者さんの苦痛や不安を軽減できるよう総合的医療サービスの一環として、当院では、画像診断・IVR(インターベンショナルラジオロジー:放射線診断技術の治療的応用)、内視鏡的診断・治療、手術(拡大・縮小・鏡視下手術、形成外科的再建手術を含む)、他院では検査できない遺伝子診断、安定した高難度の手術治療、放射線治療、化学療法、疼痛緩和を含む緩和治療や精神腫瘍科的診断・治療、セカンドオピニオン外来、看護外来、検査・手術オリエンテーション、ストーマ相談、栄養・嚥下外来、遺伝カウンセリングなど様々な診療/サービスを実施しています。しかも、上記の垣根の低さが当院の良さと思っています。さらに、当院の専門看護師・認定看護師・看護師、薬剤師、地域医療連携・相談支援センター、化学療法センター、病棟はありませんが緩和ケアセンターの協力を得て、種々の患者支援を行うとともに、かかりつけ医や在宅医や他の医療施設などとの連携に外来部は日々調整・努力しています。また、特殊な検査/処置/治療が必要な場合には、地域医療連携・相談支援センターの協力を得て大学病院など適切な病院と連絡を取り、対応させていただいています。

堀尾 芳嗣
部長 兼 呼吸器内科部医長

外来部の目標

外来部も、病院の基本理念と基本方針に沿って運営していますが、年金・医療・介護を含めた社会保障費の増加抑制の1つの方策として稼働しつつある地域包括ケアシステムへの対応も重要です。即ち、かかりつけ医や地域資源の再編や開発を伴う地域包括支援センターや地域がん診療拠点病院と協力/連携した「安心・安全で快適ながん医療の提供」です。

当院では、平成25年1月の電子カルテ、平成26年4月の外来医師事務補助、8月のリサーチコンシェルジュの導入で外来診療の流れが少し変わりました。医療の高度化が急速に進み、今まで以上に詳しい説明と同意が求められ、患者さんの「診察待ち時間」を減らすという観点からは二律相反するサービスです。対策として、雑誌や種々の資料を置いたり、患者呼び出しパネルに情報を流したり等の努力をしています。診察時間が延びていることに対する患者さんの理解も必要ですが、効率よい診療を実施することが最も重要と考えています。

スムーズな診療/検査予約、快適な検査・治療、適切な救急患者への対応、かかりつけ医や近隣病院への逆紹介や医療連携の強化、種々の不安を抱える患者相談・支援・教育、図書室の解放など患者への医療情報の提供、地域の医療従事者への教育・研修、ICT(Information and Communication Technology)による医療情報の共有化は特に重要な課題です。

当院は愛知県のがん診療連携拠点病院の中心的役割をはたす病院でもあり、血液腫瘍、頭頸部腫瘍、乳腺腫瘍、胸部腫瘍、消化器腫瘍、肝胆膵腫瘍、腎泌尿器腫瘍、婦人科腫瘍、骨軟部腫瘍、脳腫瘍、皮膚腫瘍、胚細胞腫瘍、原発不明がんなどの腫瘍に対する診断・治療・予防活動を研究所と連携しながら行っています。診療録の適正な記録はもとより、日進月歩のがん研究やがん医療の知識や技術の習得による医療の質の向上と貢献は愛知県がんセンターには欠かせません。平成27年度より愛知県がんセンター中央病院バイオバンクが始まっており、平成28年度に他医療機関とのICTを介した医療情報共有(愛がんネット)開始とサルコーマセンター(現 希少がん・サルコーマセンター)の設立、平成29年度に個別化医療センター、平成30年度にリスク評価センターが設立され、診療の幅の拡充が図られています。

各科の概要

各科のページをご覧ください。

診療内容

各科のページをご覧ください。

スタッフ紹介

堀尾 芳嗣(外来部) (ほりお よしつぐ)
役職
外来部部長
専門分野
肺癌を含む胸部悪性腫瘍の診断・治療、臨床腫瘍学
学会・資格
日本内科学会 総合内科専門医・指導医・認定内科医
日本臨床腫瘍学会 指導医・がん薬物療法専門医・評議員
日本呼吸器学会 呼吸器専門医・呼吸器指導医
日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医・気管支鏡指導医
日本肺癌学会 評議員
日本医師会 認定産業医
日本癌学会会員
森 真弓実 (もり まゆみ)
役職
皮膚科医長
専門分野
皮膚科一般
学会・資格
医学博士
日本皮膚科学会 皮膚科専門医
日本アレルギー学会会員
酒井 良樹 (さかい よしき)
役職
皮膚科代務医師
専門分野
皮膚科一般
立川 佳代 (たちかわ かよ)
役職
眼科代務医師
専門分野
眼科一般、小児眼科
学会・資格
日本眼科学会 眼科専門医
平野 美穂 (ひらの みほ)
役職
糖尿病外来代務医師
専門分野
内科、糖尿病内科、内分泌内科
学会・資格
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 専門医
日本内分泌学会 内分泌代謝科専門医
立枩 良崇 (たてまつ よしたか)
役職
腎臓内科代務医師
専門分野
内科、腎臓内科

外来診療担当医

各科(皮膚科、眼科、糖尿病内科、腎臓内科)のスケジュールをご覧ください。

患者さんへのメッセージ

森 真弓実
長らく皮膚科は常勤医不在でしたが、昨今の化学療法に伴う皮膚障害などがん治療にまつわる皮膚科医のニーズも増え、平成27年10月より皮膚科常勤医として着任致しました。皮膚腫瘍については病状に応じて名古屋大学医学部皮膚科とも連携し、診療を行っております。皮膚トラブルによる患者さんのストレスを少しでも軽減できるよう、きめ細やかな診療を心がけます。
立川 佳代
眼科一般・小児眼科を専門としています。白内障・緑内障などの眼科一般疾患の定期的な診察のほかに、当院の特殊性もあり、他の総合病院ではきわめて稀にしかないような難治性眼疾患の患者さんの診察を行っています。

眼科に関しては機器・設備・スタッフ(常勤医不在)などの理由により検査・処置・手術などが困難な時もありますが、名古屋大学病院の眼科や、眼窩腫瘍を専門として診断・治療している名古屋医療センターなど他の病院とも連携し、迅速に検査・手術などを行えるように努めています。また、患者さんに対しては、出来るだけ丁寧でわかりやすい説明を行ない理解していただけるように心掛けています。
平野 美穂
週2回月曜日と木曜日の午後に診療しています。各科の主治医の先生と連携をとり、主に入院患者さんの血糖管理をサポートしております。糖尿病による外科手術時の合併症リスク、抗がん剤治療時の高血糖、体調不良時の血糖変動などを回避するために、患者さん一人一人の病態に合わせて、最善の治療を心掛けて参ります。

患者さんが、がん治療をより安心して受けていただけるよう診療致します。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
堀尾 芳嗣(外来部)
2009年4月より外来部長です。「医療は本質的に不確実で、どんなに注意しても医療事故を「0」には出来ません。医療の必要性とリスクや不利益について、患者さんがきちんと理解と了承・同意(インフォームド・コンセント)することで、患者さんとの間にパートナーシップが確立されます。一方、権利や自律性が尊重される患者さんにも、診療への協力や診療費用の支払い等の義務が伴います。

私は、通常呼吸器内科医として診療を行っています。腫瘍内科学を含む内科学全般と分子生物学に詳しいのが特徴です。

診療実績

外来部が管轄する皮膚科、眼科、糖尿病内科、腎臓内科の初診・再診患者及び入院コンサルテーションと外来コンサルテーションをすべて合わせての診療実績を掲載します。

  • 皮膚科:30 – 50人/週
  • 眼科:5 – 10人/週
  • 糖尿病内科:10 – 30人/週
  • 腎臓内科:5 – 10人/週

各科の診療実績

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