診療科・部門

乳腺科部

令和6年5月改訂

概要

日本では乳がんにかかる女性が年々増加しています。今では毎年94,000人以上(2018年)の方が乳がんと診断され、女性のなかでは最も罹患される方の多い悪性腫瘍です。罹患される方の年齢層も30代からご高齢の方までと幅広く40代と60代に二峰性があることも特徴です。当院ではがんの診断から手術前後の初期治療、再発された場合の薬物治療、緩和医療まで、責任をもって一貫した治療を行い、一人ひとりに最適な治療を提供することを心掛けています。乳がんの特性に応じた個別化治療に加え、患者さん個々の遺伝的な要素やおかれたライフステージに配慮したサポートをしています。手術では患者さんに安心・安全でより負担の少ない方法を取り入れ、希望に応じて乳房の再建手術を同時に行っています。薬物療法では、診療ガイドラインに則った標準治療(現在の最先端の治療)を説明の上、世界で取り組んでいる新規治験薬の可能性を検討し、合致すれば患者さんに提案して治療に取り入れています。再発治療から緩和医療では、標準治療・治験に加え、患者さんの個々の事情に合わせて、院内の乳がんチームが心理的要素を含めた多方面のサポートをさせていただいています。また初期治療がひと段落してからは愛知県地域連携パスを用い、地域の診療所の先生と共に安心な生活をサポートしています。

原 文堅 部長

患者さんへ

乳がんといっても病期とサブタイプによって治療方法も様々です。私たちは一人ひとりに過不足のない最適な治療を提案することを心掛けています。乳腺専門医は現在8名在籍し、患者さん一人ひとりの治療方針をチームで検討しています。さらに乳房再建術については形成外科医と、がんと遺伝についての相談や予防的な治療については遺伝カウンセラーや婦人科医と、薬剤の副作用対策は薬剤師と、放射線治療については放射線治療専門医と、がん化学療法の悩みやアピアランス(外見)ケアについては乳がん看護・がん化学療法看護認定看護師と、というように病院全体のチーム力で患者さんに寄り添い、安心・安全な治療が受けられるようサポートさせていただいています。

診療内容

乳がんをはじめとする乳腺の病気の診断、治療を行っています。他院から紹介された方だけでなく、乳房に関しての自覚症状がある方、乳がん検診で要精査となった方、再発乳がんの治療が必要な方、など色々なきっかけで患者さんは当院を受診されます。私たち乳腺科のスタッフはどのような方に対しても正確な診断とわかりやすい説明を心がけて毎日の診療を行っています。

診断に必要な検査

マンモグラフィ(レントゲン検査)

マンモグラフィによってとらえられる腫瘤や石灰化などの病変は乳癌の早期発見はもちろん、広がりの診断にも大変重要です。専門の技師が撮影を行っています。

超音波(エコー検査)

外来診察室に一台ずつ設置しており、診察中に必要に応じてエコー検査を行うことが可能です。 さらに詳細な検討には検査室の精度の高い器械で毎日午後に検査を行っています(予約制)。

穿刺吸引細胞診

細い針をしこりに刺して細胞を取る検査です。通常外来で、超音波で病変を見ながら行います。 検査結果は約1週間後にわかります。

乳管造影(予約制)

乳頭からの分泌液がある方に行う検査です。分泌液の出てくる乳管から造影剤を入れてレントゲンを撮ります。

ステレオガイド(マンモグラフィー)下マンモトーム生検(予約制)
超音波ガイド下マンモトーム生検(予約制)

超音波ガイド下マンモトーム生検(予約制)マンモトームとは非常に小さな傷から周囲の組織を含めて 病変を採取(生検)して病理診断をする方法です。 マンモグラフィーまたは超音波で病変の位置を確認しながら 行います。 病変の診断をする目的のほかに、乳癌の性質を知る ために行うこともあります。 検査時間は約30分から1時間くらいです。 検査結果は約1週間後にわかります。

ステレオガイド下マンモトーム生検は腹臥位(腹這い)のタイプで行っています

治療について

手術

手術は病状に応じて、主に下記の手術方式で行います。手術の病理組織結果は術後約3週間でわかります。乳房の再建手術のご希望があるかたは形成外科にも受診して頂き、手術方法を決定していきます。

乳房温存手術

病変を含めて乳腺を部分的に切除します。乳房は大部分が残りますので美容的に優れます。この手術の対象となるのは病変の範囲が比較的狭い方となります。また原則、術後に残った乳房に対して放射線治療を行います。

乳房切除術

乳頭を含めて乳房全体を切除します。手術前の画像診断でしこりが大きい方や、周囲への拡がりが広いことが予想される方が対象となります。

センチネルリンパ節生検

手術の前にわき(腋窩)のリンパ節への転移がないと予想される患者さんが対象で、手術中にわきのリンパ節を一部生検し、転移の有無を検査して、転移の無い方・転移の量が非常に少ない方は他のリンパ節を切除せずに残します。

腋窩郭清術

手術の前にわきのリンパ節に転移を認めた方、手術中にセンチネルリンパ節に一定量以上の転移を認めた方は腋窩のリンパ節を切除します。

乳房再建手術

乳房切除時に同時に再建手術を行う1期​再建手術と、乳房切除・乳癌の術後の治療を行った後、期間をおいてから行う2期​再建手術があります。いずれも病状に応じた手術方法やどのように再建を行うか(人工物・自家組織)の選択には患者さん本人希望をふまえ、総合的な判断を必要とするため、形成外科医と乳腺科が連携して術式を決定した後、合同で手術を行います。

薬物療法

乳がんの薬物療法にはホルモン治療、化学療法、分子標的治療薬などの多くの種類があります。その中から個々の患者さんの乳癌の性質、病状に応じて手術前・手術後の補助療法や転移巣に対する治療として行います。治療方針に関しては薬物療法部の先生とも合同カンファレンスを行い総合的に判断します。当院では新規薬剤の臨床試験(治験)も複数行っており、患者さんによっては臨床試験への参加を提案することもあります。

また、現在は大部分の薬物治療を外来通院で行います。ホルモン療法の多くは内服薬であり、抗癌剤・分子標的薬の点滴治療は外来化学療法室で行っています。

頭部冷却装置
外来化学療法室の様子
外来化学療法室の中庭

放射線治療

術後や転移巣への放射線治療が必要な際には放射線治療医が担当しています。

乳房温存手術後の放射線治療については、通常の5週間の放射線治療のほか、約3週間で行う寡分割照射も行っております。また、患者さんのご希望により地域の病院と連携して放射線治療を行なうこともあります。

チーム医療

乳がんの治療においては乳腺科の医師だけではなく、他の科の医師(形成外科、薬物療法科、放射線科、緩和ケア科)、看護師、薬剤師、社会保険労務士など他職種の専門家が協力して患者さん・御家族を支えていくことが重要です。病状の事でわからないことはもちろん、術後のリハビリ方法や日常生活での不安なことなどそれぞれの専門家へもご相談ください。

スタッフ紹介

原 文堅 (はら ふみかた)
役職
乳腺科部部長
学会・資格
日本乳癌学会 理事・評議員・乳腺指導医・乳腺専門医
日本臨床腫瘍学会 協議員・指導医・がん薬物療法専門医
日本外科学会 認定登録医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本外科学会
日本内科学会
日本乳癌学会
日本臨床腫瘍学会
日本癌治療学会
米国臨床腫瘍学会(ASCO)
欧州臨床腫瘍学会(ESMO)
服部 正也 (はっとり まさや)
役職
乳腺科部医長
学会・資格
日本乳癌学会 評議員・乳腺指導医・乳腺専門医
日本外科学会 指導医・外科専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
乳房超音波読影認定医
日本外科学会
日本乳癌学会
日本癌学会
日本臨床腫瘍学会
日本癌治療学会
米国臨床腫瘍学会(ASCO)
米国癌学会(AACR) 等
吉村 章代 (よしむら あきよ)
役職
乳腺科部医長
学会・資格
医学博士
日本乳癌学会 専門医・指導医
日本外科学会 専門医・指導医
日本遺伝性腫瘍学会 専門医・暫定指導医
日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医
日本臨床腫瘍学会
日本がん・生殖医療学会
日本緩和医療学会
日本乳房オンコプラスティック サージェリー学会
米国臨床腫瘍学会(ASCO) 等
小谷 はるる (こたに はるる)
役職
乳腺科部医長
学会・資格
医学博士
日本外科学会 専門医・指導医・評議員
日本乳癌学会 専門医・指導医
日本外科学会
日本乳癌学会
日本臨床腫瘍学会
片岡 愛弓 (かたおか あゆみ)
役職
乳腺科部医長
学会・資格
日本乳癌学会 専門医
日本外科学会 専門医
マンモグラフィ読影認定医
乳房超音波読影認定医
新リンパ浮腫研修認定医
がん治療認定医
日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医
日本外科学会
日本乳癌学会
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
遠藤 由香 (えんどう ゆか)
役職
医長
学会・資格
日本外科学会 専門医
日本乳癌学会 専門医
マンモグラフィ読影認定医
日本外科学会
日本乳癌学会
日本乳癌検診学会
日本臨床腫瘍学会 等
安東 実の里 (あんとう みのり)
役職
レジデント
学会・資格
日本外科学会 専門医
マンモグラフィ読影認定医
日本外科学会
日本乳癌学会
小川 莉佳子 (おがわ りかこ)
役職
レジデント
学会・資格
日本外科学会
日本乳癌学会
日本癌治療学会
日本臨床腫瘍学会
小牧 里恵 (こまき りえ)
役職
レジデント
楠戸 真帆 (くすど まほ)
役職
レジデント
中澤 綾 (なかざわ あや)
役職
レジデント
学会・資格
日本外科学会
日本乳癌学会
日本癌治療学会
日本臨床外科学会
日本外科系連合学会

外来診療担当医

片岡(再診)
遠藤(再診)
小谷(初診)
原(SO)
原(再診)
服部(再診)
吉村/片岡(初診)
吉村(再診)
小谷(再診)
服部(初診)
原(SO)
遠藤(再診)
安藤(再診)
小谷(再診)
能澤(再診)
原(初診・再診)
遠藤(初診)
吉村(再診)
片岡(再診)
服部(再診)

外来に初めて受診された方は初診医の問診・診察を受け必要な検査を行います。そのあと後日必要な検査・診察の説明や予約をさせていただきます。

受診の際、他院からの手紙や写真などをお持ちでしたらご持参ください。

セカンドオピニオン外来(予約制)

他の病院で検査・治療中の方でセカンドオピニオンをご希望の方も、予約制で診察を行っております。

患者さんへのメッセージ

原 文堅
乳がん治療は、診断から初期治療(手術、薬物療法、放射線療法)、再発治療、緩和ケアまで幅広く行われます。治療選択の際には、チーム医療として多職種が介入し、患者さんの意見、希望を聴きよりよい治療が受けられるようにしています(これをシェアード・ディシジョン・メイキングと言います)。 愛知県がんセンター乳腺科部では地域の病院・診療所と連携を取り、愛知県、東海地区の乳がん患者の治療に貢献し、より多くの患者さんのお役に立つよう心がけています。また臨床試験/治験による新規薬剤開発、遺伝性腫瘍、がんゲノム医療にも積極的に取り組んでおり、東海地区の要として『患者さんによりよい医療を提供するためには、我々医療者が心身ともに健康であれ』を部のスローガンにして、常にチームの柱として診療を行っています。
服部 正也
2010年4月より着任いたしました。乳腺腫瘍の診断から治療まで、質の高い医療を提供できるよう日々研鑽しています。
吉村 章代
乳がんの診断、手術、治療を担当しております。患者さんの立場に立ち、一人一人が安心して最適な治療が受けられるよう心がけております。
小谷 はるる
診断から、手術、治療を担当しています。乳癌の治療は手術でも薬物療法でも色々な方法・種類があります。それらの中から根拠に基づいて、一人一人の患者さんに最善の治療を提供できるよう心掛けています。患者さん、また御家族とも信頼関係を築き、一緒に病気に向き合いたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
片岡 愛弓
患者さん一人ひとりに適する根拠に基づいた質の高い医療を提供できますよう努力していきます。わからないこと、不安なことなどありましたらお気軽に声をかけてください。
遠藤 由香
患者さんとの対話を大切にし、一人一人に寄り添った医療を提供できるよう心がけています。

診療実績

原発性乳がんの手術および予防的手術

乳房部分切除術乳房切除術(再建なし)乳房切除術+同時再建合計予防的乳房切除術
20231042389443615
20229920210340420
202110920710742324
2020128226784325
2019127234944550
20181271661214142
20171661861224740

研究実績

令和4年3月改訂

英文論文

2021年

  1. Horisawa N, Adachi Y, Takatsuka D, Nozawa K, Endo Y, Yuri Ozaki Y, Sugino K, Kataoka A, Kotani H, Yoshimura A, Hattori M, Sawaki M, Iwata H. The frequency of low HER2 expression in breast cancer and a comparison of prognosis between patients with HER2‑low and HER2‑negative breast cancer by HR status. Breast Cancer. https://doi.org/10.1007/s12282-021-01303-3
  2. Mori M, Yoshimura A, Sawaki M, Hattori M, Kotani H, Adachi A, Iwase M, Kataoka A, Sugino K, Horisawa N, Ozaki Y, Iwata H, Onishi S, Gondo N and Terada M. Differences in baseline risk estimated by physicians and patients with early breast cancer. Jpn J Clin Oncol 51: 1703-1707, 2021
  3. Ozaki Y, Yoshimura A, Sawaki M, Hattori M, Kotani H, Adachi Y, Kataoka A, Sugino K, Horisawa N, Endo Y, Nozawa K, Sakamoto S, Takatsuka D, Okumura S, Maruyama Y, Iwata H. The significance of biopsy scar excision at the time of skin- or nipple-sparing mastectomy with immediate breast reconstruction. Jpn J Clin Oncol 51: 1212-1218, 2021
  4. Adachi Y, Oze I, Sawaki M, Hattori M, Yoshimura A, Kotani H, Kataoka A, Sugino K, Horisawa N, Ozaki Y, Endo Y, Nozawa K, Takatsuka D, Iwata H. Impact of adjuvant endocrine therapy on prognosis in small hormone receptor-positive, HER2-negative early breast cancer. Breast Cancer 28: 1087-1095, 2021
  5. Kotani H, Terada M, Mori M, Horisawa N, Sugino K, Kataoka A, Adachi Y, Gondou N, Yoshimura A, Hattori M, Sawaki M, Takahata C, Kobara M and Iwata H.  Compression therapy using surgical gloves does not prevent paclitaxel-induced peripheral neuropathy: Results from a double-blind phase 2 trial. BMC Cancer 21:548, 2021
  6. Maeda A, Irie K, Hashimoto N, Fukushima S, Ando H, Okada A, Ebi H, Kajita M, Iwata H, Sawaki M. Serum concentration of the CKD4/6 inhibitor abemaciclib, but not of creatinine, strongly predicts hematological adverse events in patients with breast cancer: a preliminary report. Invest New Drugs 39: 272-277, 2021.
  7. Sawaki M, Yamada A, Kumamaru H, Miyata H, Nakayama K, Shimizu C, Miyashita M, Honma N, Taira N and Saji S. Clinicopathological characteristics, practical treatments, prognosis, and clinical issues of older breast cancer patients in Japan. Breast Cancer 28: 1-8, 2021
  8. Nozawa K, Yoshimura A, Iwata H. Adjuvant Olaparib in BRCA-Mutated Breast Cancer. N Engl J Med 385: 1439, 2021
  9. Iwata H, Umeyama Y, Liu Y, Zhang Z, Schnell P, Mori Y, Fletcher O, Marshall JC, Johnson JG, Wood LS, Toi M, Finn RS, Turner NC, Bartlett CH, Cristofanilli M. Evaluation of the Association of Polymorphisms With Palbociclib-Induced Neutropenia: Pharmacogenetic Analysis of PALOMA-2/-3. Oncologist 26: e1143-e1155, 2021

2020年

  1. Sawaki M, Taira N, Uemura Y, Saito T, Baba S, Kobayashi K, Kawashima H, Tsuneizumi M, Sagawa N, Bando H, Takahashi M, Yamaguchi M, Takashima T, Nakayama T, Kashiwaba M, MizunoT, Yamamoto Y, Iwata H, Kawahara T, Ohashi Y and Mukai H. Randomized Controlled Trial of Trastuzumab With or Without Chemotherapy for HER2-positive Early Breast Cancer in Older Patients. J Clin Oncol 38: 3743-3752, 2020
  2. Sugino K, Horisawa N, Endo Y, Nozawa K, Sakamoto S and Iwata H. Mechanisms and anatomical risk factors of pneumothorax after Bevacizumab use: A case report. World J Clin Oncol 11: 504-509, 2020
  3. Gondo N, Sawaki M, Hattori M, Yoshimura A, Kotani H, Adachi Y, Kataoka A, Sugino K, Horisawa N, Ozaki Y, Endo Y, Iwata H. Utility of regional nodal irradiation in Japanese patients with breast cancer with 1-3 positive nodes after breast-conserving surgery and axillary lymph-node dissection. Mol Clin Oncol 13: 48-53, 2020
  4. Adachi Y, Okumura S, Sawaki M, Hattori M, Yoshimura A, Gondo N, Kotani H, Iwase M, Kataoka A, Sugino K, Horisawa N, Ozaki Y, Endo Y, Sakamoto S, Iwata H. Effects of neoadjuvant chemotherapy on operative adverse events and chemotherapy and radiotherapy in patients undergoing immediate breast reconstruction. Breast Cancer 27:716-723, 2020
  5. Gondo N, Sawaki M, Hattori M, Yoshimura A, Kotani H, Adachi Y, Kataoka A, Sugino K, Mori M, Horisawa N, Terada M, Ozaki Y, Iwata H. Impact of BMI for clinical outcomes in Japanese breast cancer patients. Jpn J Clin Oncol 50: 230-240, 2020
  6. Hattori M, Nakanishi H, Yoshimura M, Iwase M, Yoshimura A, Adachi Y, Gondo N, Kotani H, Sawaki M, Fujita N, Yatabe Y, Iwata H. Circulating tumor cells detection in tumor draining vein of breast cancer patients. Sci Rep. 2019 Dec 3;9(1):18195. doi: 10.1038/s41598-019-54839-y.
  7. Terada M, Yoshimura A, Sawaki M, Hattori M, Naomi G, Kotani H, Adachi Y, Iwase M, Kataoka A, Sugino K, Mori M, Horisawa N, Ozaki Y, Iwata H. Patient-reported outcomes and objective assessments with arm measurement and bioimpedance analysis for lymphedema among breast cancer survivors. Breast Cancer Res Treat 179: 91-100, 2020
  8. Iwata H, Saji S, Ikeda M, Inokuchi M, Uematsu T, Toyama T, Horii R, Yamauchi C. The Japanese Breast Cancer Society Clinical Practice Guidelines, 2018 edition: the tool for shared decision making between doctor and patient. Breast Cancer 27: 1-3, 2020

2019年

  1. Sawaki M, Miyamoto T, Fujisawa T, Itoh Y, Ebara T, Tachibana H, Kodaira T, Kikumori T, Yanagita Y, Iwata H. Multicenter phase II study of intraoperative radiotherapy of early breast cancer: Ipsilateral tumor recurrence. Ann Surg Oncol 26: 2428–2434, 2019
  2. Sawaki M, Kodaira T, Iwata H. ASO Author Reflections: The strengths and weaknesses of intraoperative radiotherapy for early breast cancer and Ipsilateral tumor recurrence. Ann Surg Oncol 26: S660–S661, 2019
  3. Sawaki M, Shien T, Iwata H. TNM Classification of Malignant Tumors (Breast Cancer Study Group: BCSG). Jpn J Clin Oncol 49: 228-231, 2019
  4. Ozaki Y, Yoshimura A, Sawaki M, Hattori M, Gondo N, Kotani H, Adachi Y, Kataoka A, Iwase M, Hattori M, Sawaki M, Yoshimura A, Kotani H, Gondo N, Adachi Y, Kataoka A, Onishi S, Sugino K, Horisawa N, Mori M, Terada M, Iwata H. Presence of small residual malignant lesions in pathologic complete response after neoadjuvant chemotherapy in patients with breast cancer. Breast J 25:1303-1305, 2019
  5. Hattori M, Hagiwara S, Kotani H, Tatematsu M, Mizuno Y, Tachi M, Hijioka S, Shimizu J, Ando M, Sawaki M, Yoshimura A, Gondo N, Adachi Y, Yoshimura K, Iwata H. A single arm, phase 2 study of steroid-containing mouthwash for the prevention of everolimus-associated stomatitis in multiple tumor types. Int J Clin Oncol 24: 1320-1327, 2019
  6. Terada M, Gondo N, Sawaki M, Hattori M, Yoshimura A, Kotani H, Adachi Y, Iwase M, Kataoka A, Sugino K, Mori M, Horisawa N, Ozaki Y, Iwata H. A case of giant cell tumor of the breast clinically suspected as malignant breast tumor. Surg Case Rep 2019; 5: 77
  7. Mori M, Kotani H, Sawaki M, Hattori M, Yoshimura A, Gondo N, Adachi Y, Kataoka A, Sugino K, Horisawa N, Terada M, Ozaki Y, Iwata H. Amyloid tumor of the breast. Surg Case Rep 5: 31, 2019
  8. Onishi S, Sawaki M, Ishiguro J, Kataoka A, Iwase M, Sugino K, Adachi Y, Gondo N, Kotani H, Yoshimura A, Hattori M, Matsuo K, Yatabe Y, and Iwata H. Overall survival of breast cancer patients without adjuvant therapy. Surg Today 49: 610-620, 2019
  9. Kataoka A, Sawaki M, Okumura S, Onishi S, Iwase M, Sugino K, Ishiguro J, Gondo N, Kotani H, Yoshimura A, Hattori M, Sasaki E, Yatabe Y, Yoshimura K, Ohmi K and Iwata H. Prediction of pathological margin status using preoperative contrast-enhanced MRI in patients with early breast cancer who underwent skin-sparing mastectomy. Breast J 25: 202–206, 2019
  10. Iwata H, Inoue K, Kaneko K, Ito Y, Tsugawa K, Hasegawa A, Nakagawa S, Kuratomi H, Tamura K. Subgroup analysis of Japanese patients in a Phase 3 study of atezolizumab in advanced triple-negative breast cancer (IMpassion130). Jpn J Clin Oncol 49: 1083-1091, 2019
  11. Iwata H, Masuda N, Kim SB, Inoue K, Rai Y, Fujita T, Chiu J, Ohtani S, Takahashi M, Miyaki T, Lu YS, Xu B, Yap YS, Bustam A, Yao B, Zhang B, Bryce R, Chan A. Neratinib after trastuzumab-based adjuvant therapy in patients from Asia with early stage HER2-positive breast cancer. Future Oncol 15: 2489-2501, 2019

Iwata H, Masuda N, Yamamoto Y, Fujisawa T, Toyama T, Kashiwaba M, Ohtani S, Taira N, Sakai T, Hasegawa Y, Nakamura R, Akabane H, Shibahara Y, Sasano H, Yamaguchi T, Sakamaki K, Bailey H, Cherbavaz DB, Jakubowski DM, Sugiyama N, Chao C, Ohashi Y. Validation of the 21-gene test as a predictor of clinical response to neoadjuvant hormonal therapy for ER+, HER2-negative breast cancer: the TransNEOS study. Breast Cancer Res Treat 173: 123-133, 2019【2013年度】

治験・臨床試験

現在進行中の研究・がんセンターとしての取り組み

がんセンターでは、新規薬剤や新しい治療方法などの開発・実用化に関する臨床試験にも積極的に取り組んでいます。

レジデント・研修生募集