日本で5本の指に入る治療実績があります
現在、抗ガン剤、分子標的薬、がん免疫療法などのがんに対する薬物治療は、その8割が外来診療で行われています。かつては入院して行われることが当たり前だった抗がん剤治療ですが、抗がん剤自体の進化や副作用を抑える薬の進化、また、患者さんのQOLを維持することの重要性に対する意識の高まりなどにより、そのほとんどが外来診療で行われるようになりました。当院では外来化学療法センターという専用の施設を設置し、ここであらゆる診療科のがん薬物治療を行っています。
当センターには60床のチェアーとベッドがあり、1日約120人の患者さんがここで治療を受けられており、治療実績としては日本で5本の指に入ります。薬物治療は長い方だと1回に6時間、平均でも2~3時間を有します。日の光の入る明るいフロアー、木材をふんだんに使用した落ち着けるインテリア、テレビ付きのチェアーやベッドなど、患者さんがリラックスして治療を受けられるよう環境に配慮しています。また、薬物療法のプロフェッショナルである、医師、看護師、薬剤師、歯科衛生士、管理栄養士が薬物治療中の患者さんのあらゆる相談に乗っています。
がんの治療中であっても、患者さんが普段の生活が続けられるよう支えていくことが我々の仕事です。ぜひ気軽に何でもご相談いただき、治療を恐れることなく受けていただきたいと思います。