当センターについて

新しい治療の機会を患者さんに提供したい

いまを、未来を、
あなたと共に
Interview
新しい治療の機会を
患者さんに提供したい
がんゲノム医療センター センター長
衣斐 寛倫(えび ひろみち)

がんゲノム医療センターでは、「がんゲノム医療」を提供するために「がん遺伝子パネル検査」を行っています。「がんゲノム医療」とは、主にがんの組織や血液を使って遺伝子を調べ、患者さん一人ひとりの体質や病状に合わせて治療を行うものです。「がん遺伝子パネル検査」は、一人の患者さんについて、100~300の遺伝子を同時に調べることができる検査方法であり、標準治療後の検査については2019年から保険診療適用となりました。当院は「がんゲノム医療拠点病院」に指定されており、標準治療が終了していない方への自費検査も含めて、現在年間400人程度の患者さんに対し、「がん遺伝子パネル検査」を実施しています。また、当センターは受診から結果説明までの期間をできる限り短くし、治療を待つ患者さんに的確な治療を迅速に提供しています。

「がん遺伝子パネル検査」を実施することで、使用している抗がん剤の効果がすでに薄れてしまった患者さんに対し、その患者さんに効果が期待できる、新しい薬、新しい治療の機会を提供できる可能性が生まれます。がんは“なったら終わり”という病気ではなく、日々新たな治療法、新たな薬が生み出されています。標準治療終了後もあきらめることなく、私たちと一緒に最適な治療法を模索していきましょう。