病院長ごあいさつ
新しい年度が始まりました。
昨年度、当院は特定機能病院として承認され、医療安全をはじめとした万全な支援体制の下、新しいがん医療を開発・研究する新たなスタートを切りました。また、患者さん・ご家族の方が安心して入院・治療を受け、スムーズな入院治療をおこない、退院後の外来診察、地域との連携などの問題解決に早期に着手できるように、入院前に患者さんの基本情報収集をおこなう「入院前問診(入院前の患者情報収集)」を開始しました。今後は入退院支援センターとして拡充するとともに、患者さんを全面的に支援する体制を整えていく予定です。
当院は、今年度から向こう5年間の「病院事業中期計画(2023)」を病院事業庁と策定しました。その中で、「県内の中核機関としての役割・機能の発揮」、「高度で良質な医療の提供とエビデンスの発出」、「県内の医療や研究の中心となる人材の育成」、「取組の見える化」、「持続可能な安定した経営基盤の確立」を基本方針として、都道府県がん診療連携拠点病院、がんゲノム医療拠点病院としての役割を認識しつつ、特定機能病院として、先進的ながん医療を提供するとともに、県内のがん医療水準の向上に貢献したいと考えています。
この3年間、医療、社会に大きな影響を与えた新型コロナウイルス感染症への対応は5月8日より大きく変更になります。コロナ禍においても、当院は高度・先進的ながん医療を安全に提供することを最優先として参りました。今後も、愛知県のがん医療の中核的存在、がん医療のモデルとして、高度で先進的ながん医療を安全に提供することが使命と考えています。さらには、人材育成をはじめたおした当院の取組を、皆様方に十分に伝えることも重要な役割であると認識しています。
今後とも、がんセンターへのご支援、ご助言をよろしくお願い申し上げます。
(2023年4月)