当センターについて

先進医療

1.先進医療とは

先進医療とは、現在は保険で認められていない高度で先進的な医療と一般の保険診療との間を埋めることを目的として作られた制度です。従来の保険制度においてはこのような先進的な医療を受けることはできませんでしたが、保険診療をベースとして、別に特別料金を負担していただくことでこの医療を受けることが可能になりました。

先進医療は、申請に基づき、高度先進性、安全性、社会的妥当性を総合的に勘案した上で厚生労働大臣が承認する事になっております。

参考

2.愛知県がんセンターにおける先進医療について(令和5年7月1日)

先進医療A(第二項)

先進医療B(第三項)

先進医療名
承認日料金(1回につき)適応症主な診療科状況
【jRCT登録ID番号】技術の概要
その他
アスピリン経口投与療法
2022年5月1日家族性大腸腺腫症内視鏡部実施中
【jRCTs031210443】本試験は家族性大腸腺腫症患者を対象とし、有効な大腸がん の発症抑制 法の実用化保険収載 に繋がる最終的なエビデンス構築を目的として、低用量アスピリン腸溶錠(100mg/day、商品名:バイアスピリン、バイエル社) を投与することによる 5.0mm以上の大腸ポリープ発生割合の減少を指標として、多施設による単一介入臨床試験にて有効性を検証する 。
その他
術後のアスピリン経口投与療法
2018年8月1日下部直腸を除く大腸がん(ステージがⅢ期であって、肉眼による観察及び病理学的見地から完全に切除されたと判断されるものに限る。)消化器外科実施中
(新規登録終了)
jRCTs031180009】Stage Ⅲ(UICC-TNM 第7版)の下部直腸を除く大腸癌[結腸(C、A、T、D、S)、直腸 S 状部(RS)、上部直腸(Ra)]の治癒切除患者を対象とし、術後補助療法として低用量アスピリンを併用することが、プラセボに対して、無病生存期間において優れていることを検証する。治療:術後補助化学療法+プラセボ/アスピリンプラセボ/アスピリン:1日1回1錠(100mg)、連日内服する。内服期間は3年とする。pStage ⅢA/ⅢB ではカペシタビン療法、pStage ⅢC ではオキサリプラチン併用療法(mFOLFOX6療法、またはCAPOX療法)を行うことを原則とする。ただし、患者希望により、pStage ⅢA/ⅢB に対するオキサリプラチン併用療法(mFOLFOX6療法、または CAPOX療法)、pStage ⅢCに対するカペシタビン療法も許容する。
その他
術後のカペシタビン内服投与及びオキサリプラチン静脈内投与の併用療法
2017年12月22日6,300円/1コース小腸腺がん(ステージがⅠ期、Ⅱ期又はⅢ期であって、肉眼による観察及び病理学的見地から完全に切除されたと判断されるものに限る。)消化器外科実施中
(新規登録終了)
jRCTs031180008】治癒切除後病理学的Stage Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ小腸腺癌を対象に、手術単独群に対し術後化学療法群の無再発生存期間(RFS:relapse-free survival)が優位に優るかを判断する。
その他
ネシツムマブ静脈内投与療法
2022年5月1日7,060円/1コース切除が不可能なEGFR遺伝子増幅陽性固形がん(食道がん、胃がん、小腸がん、尿路上皮がん又は乳がんに限る。)薬物療法部実施中
(新規登録終了)
【jRCTs041220070】EGFR 増幅陽性食道・胃・小腸・尿路上皮・乳がんを対象とした多施設共同第II 相バスケット試験である。ネシツムマブ: 800mg(固定量)をday1, 8(day 15 は休薬)に投与し、3週間毎に繰り返す。主要評価項目は客観的奏効割合、副次的評価項目は奏効期間、無増悪生存期間、安全性、治療開始前EGFR copy number(CN)やその変化と有効性の関連等である。登録期間1年6か月で登録症例数22例を予定する。
その他
術前のゲムシタビン静脈内投与およびナブ―パクリタキセル静脈内投与の併用療法
2023年7月1日400円切除が可能な膵臓がん(70歳以上80歳未満の患者に係るものに限る。)消化器内科
消化器外科
実施中
【jRCTs031220351】70歳以上79歳以下の切除可能膵癌患者を対象に、標準治療である術前ゲムシタビン+S-1併用療法(GS療法)に対する、術前ゲムシタビン+ナブ―パクリタキセル療法(GnP療法)の優越性をランダム化第III相試験において検証する。
主要評価項目:全生存期間
副次評価項目:無増悪生存期間、術前治療の奏効割合、病理学的奏効割合、非切除割合、R0切除割合、有害事象発生割合(術前、術中、術後)、IADL非悪化割合
予定登録数:400人​
その他