呼吸器外科部
令和5年7月改訂
概要
特色
当科の特徴は、全手術のおよそ85%程度の手術を低侵襲手術(従来式胸腔鏡、ロボット胸腔鏡)で実施しながら、同時に古典的開胸手術や拡大開胸手術まで幅広い術式を実施可能であること、また対象疾患では早期肺癌から局所進行肺癌、縦隔腫瘍、転移性肺腫瘍、胸部原発希少癌・肉腫や転移性胸部腫瘍など幅広い疾患に対応した外科治療を展開していることです。
術式の中心となる低侵襲胸腔鏡手術は開胸手術と視野の整合性を保つ「対面モニター式」胸腔鏡手術を2012年より実施してまいりました.また近年台頭しているロボット支援式胸部手術は2019年より実施しており、開胸・胸腔鏡手術と視野の整合性を保つ方法を確立して「愛知がん式ロボット手術」として全国的に知られています。一般的なロボット肺癌手術では皮切数が5個であることに対して、「愛知がん式」は皮切数が4個以下で、視野の良さと低侵襲性を追求したものです。
肺癌外科の展望からは、肺温存区域切除術、分子標的薬治療後・免疫薬剤治療後・化学放射線治療後など各種治療後の手術、サルベージ(手術以外に方法がない救済的)手術,再手術・残存肺葉切除術などが確実に増えてまいります。これらの手術は、これからの呼吸器腫瘍外科領域のメインテーマのひとつです。当科ではこれまでに肺尖部肺癌手術,サルコーマ(肉腫)センター胸郭軟部腫瘍手術,転移性胸部腫瘍サルベージ手術,特殊な縦隔悪性胚細胞腫瘍手術などの拡大手術も実施しており、胸腔鏡・ロボット低侵襲手術を主軸に多種の手術を実施しながら、腫瘍学的・体への負担・整容性など様々な観点から高質を目指した胸部腫瘍外科の砦として、地域の患者さんと先生方に貢献させていただけるよう研鑽を積んでまいります。
連携医療機関へのひとこと
当科はまた、親しみやすく相談しやすい・連携しやすい胸部腫瘍外科センターを目指しており、「胸部腫瘍の相談窓口」としても役割を果たしたいと考えます。個々の患者さんからは、「手術をするかどうかはわからないけれども,まず話を聞いてみたい」、「ほかの施設で手術のお話が出ているが、がんセンターでも相談してみたい」、「手術がいいのか、抗がん剤がいいのか、放射線がいいのか、わからなくなっている」などなど、様々なご相談をいただきます。検診CTで発見される小型肺病変の対応は最も多いご相談のひとつで、すぐに治療・手術を必要とするのかどうかは専門家でも判断が難しく、患者さんには十分に納得いただけるような方針を考察させていただきます。
連携医療機関の先生方におかれましては、肺・縦隔・胸部腫瘍性疾患を疑う患者さんがおられましたら、レントゲン1枚などでも、遠慮なくご相談いただければ幸いです。外科治療前提かどうかに関係なく、気軽にご相談いただけましたら、必要な診療科への橋渡しを含めて最善の対応をさせていただきます。
愛知県がんセンター呼吸器外科部をどうぞよろしくお願い申し上げます。
坂倉 範昭 部長
診療内容
診療の特徴
1. 治療方針をカンファレンスで決定する
治療方針の決定
週1回呼吸器内科、呼吸器外科、放射線診断部、放射線治療部とともにカンファレンスを行い、組織型、病期、患者さんの生理的機能を考慮して、治療方針を決定しています。何が標準的とされる治療で、何が先進的な研究的治療なのかを十分明確に説明した上で、患者さんの同意を得て最終方針を決めています。
治療方法の概要
- 外科療法
手術でがんを切除する治療 - 放射線療法(放射線治療部)
(局所治療法の選択は、外科・放射線治療科両科で相談できます。)放射線をがんにあてて腫瘍細胞を死滅させる通常照射から、ピンポイント照射、気管支の内部からの照射など、病状によって照射方法は異なります。 - ラジオ派焼灼治療(放射線治療部)
がんに熱を加えることによって腫瘍細胞を破壊させる治療方法です。多発肺がんの場合、肺機能を考えて手術と併用する場合もあります。 - 化学療法(呼吸器内科部)
抗がん剤・分子標的薬・免疫などの薬剤で腫瘍の縮小をはかる治療です。 - 集学的治療
上記の治療を複数組み合わせた治療:例えば化学療法と手術や、化学療法と放射線治療を同時もしくは継続して行う治療など、各所臨床研究に協力しています。
肺がん・治療方針
非小細胞肺癌と小細胞肺癌で治療方針が異なります。
臨床病期(進行度) | 治療方針 |
---|---|
l | 手術単独、手術+化学療法 |
ll | 手術+化学療法 |
lll | 手術+化学療法 術前化学療法+手術 化学療法+放射線療法 |
Lv | 化学療法、分子標的治療、免疫チェックポイント阻害薬 |
再発症例 | 手術、化学療法、免疫チェックポイント阻害薬、放射線療法 組み合わせ |
基本的に非小細胞肺がんではI、Ii期およびIiia期の一部、小細胞肺がんではⅠ期を完全切除の適応としています。Iiia期のうち、切除可能な縦隔リンパ節単発転移症例(N2)は手術、多発の場合は症例によっては術前放射線化学療法の後に手術を行う等、集学的な治療を行っています。
2. 早期肺がん
早期肺がん・区域切除
2.0cm以下の小さな腫瘍については、肺葉のうち腫瘍から十分離れた部分は温存でき、区域切除や部分切除で肺がんの根治性を十分に保つことができる可能性が最近の研究で報告されています。
当院からもデータを発表いたしました。
早期肺がん・胸腔鏡下区域切除の実際
一般的には現在でも技術的困難さから区域切除は開胸手術で行うことが多いのですが、我々はこの縮小手術(区域切除)を完全胸腔鏡下手術で300以上の手術経験がございます。
2018年から単孔式区域切除(創部3.5cm)を導入しました。
早期肺がん・区域切除の治療成績
2013年からの当院で胸腔鏡区域切除後の治療成績です。
画像上当院のデータに照らし合わせて、区域切除でよいとカンファレンスで判断した3年生存率100%と良好です。
他臓器の肺がん転移や呼吸機能など区域切除しかできなかった患者さんでも3年80%の治療成績がございます。
転移性肺腫瘍・治療成績
他施設共同研究に積極的に参加しています。
- 転移性肺腫瘍研究会における多施設共同コホート研究
- Oxaliplatinが本邦に導入された後の大腸癌肺転移症例に対する肺転移切除の意義を検討する多施設後ろ向き臨床研究
(特定非営利活動法人(NPO)つくばがん臨床試験グループ(Tsukuba Cancer Clinical Trial Group: Tcctg))
3. 肺浸潤がん:標準的治療(肺葉切除+縦隔リンパ節郭清)、アプローチ(胸腔鏡手術やロボット手術)
胸腔鏡下肺葉切除+縦隔リンパ節郭清
進行肺がん(他臓器の合併切除や気管支形成術などが必要な場合)や病期Ⅰ期であっても画像上リンパ節や遠隔転移しやすいと予測されるものに対する手術は、開胸手術を基本としていましたが、胸腔鏡で施行しています。
そのような肺がんに対しては、完全切除と縦隔リンパ節の徹底した郭清(手術する側と反対側の気管支第一分岐部にあるリンパ節までの郭清+すべてのリンパ節を連続してつなげる郭清)を重視した治療方法を行っています。
縦隔リンパ節郭清の治療成績
縦隔リンパ節を積極的に廓清することによって、正確な病期診断を行うと同時に廓清したはずの縦隔リンパ節への局所再発を防ぎ、手術成績の向上を目指しています。
2009年~2013年がん研有明病院(同じ対面式)と当院の術前画像でリンパ節転移がないと判断した肺がん約600名の胸腔鏡下肺葉切除+縦隔リンパ節郭清の治療成績(5年生存率)です。経験と十分な郭清が治療成績につながる可能性が示唆されました。
ロボット支援手術
- 肺がんに対しても保険診療で治療を受けることができます。
- 当院では胸腔鏡と同じ視野のロボット支援手術を施行しています。
呼吸器外科領域におけるロボット支援下手術は2018年4月に保険収載されました。これを受けて当科では、ロボット手術を2019年より本格導入しており、2019年1月~10月には、肺腫瘍22例、縦隔腫瘍10例を行いました
他科との手術枠の関係で件数は微増ですが、肺葉切除+区域切除は、74%から85%と割合が増えています。
縦隔腫瘍(ロボット支援手術や単孔式胸腔鏡)
縦隔は、左右の肺に挟まれた空間で、心臓、大血管、気管気管支、食道、胸腺などの臓器が存在する場所を指します。
縦隔腫瘍の中で最も多いものは胸腺腫で、およそ40%を占めます。
神経原性腫瘍(約15%)、先天性嚢胞(約15%)、胚細胞性腫瘍(約10%)がこれに続きます。
4. 進行がん:治験の積極的な導入
治験
2021年4月現在、当科では3課題が登録可能な治験として稼働しています。
進行肺がんにおいては免疫治療の位置づけが大きくなってきております。
術前のニボルマブ治療の優れた効果が報告されたことは記憶に新しいと思いますが、近年周術期治療のオプションとして様々なPd-1/L1阻害薬の開発が進んでいます。
当院ではそういったPd-1/L1阻害薬の治験に積極的に取り組んでおり、治験を通じてがん治療の進歩に少しでも貢献できるよう尽力しております。
治験(術前化学療法)
- 抗Pd-1抗体(Nivolumab)+化学療法
早期Nsclc患者を対象にニボルマブ及びイピリムマブとプラチナダブレットによる化学療法を比較するランダム化オープンラベル第Iii相試験 Ca209816 - 抗Pd-1抗体(Pembrolizumab)+化学療法
Iib期またはIiia期の切除可能非小細胞肺癌に対する周術期療法としてMk-3475併用または非併用のプラチナ製剤併用化学療法を比較する試験(Keynote671)
治験(術後補助化学療法)
- 術後補助化学療法後のIl-1β阻害薬による地固め治療
Ajcc/Uicc第8版ステージIi-Iia及びIiib(最大腫瘍径5cm超、リンパ節転移N2)非小細胞肺がんの完全切除(R0)を受けた成人患者を対象に術後補助化学療法としてカナキヌマブの投与をフラセボと比較し有効性及び安全性を検討する第Iii相、他施設共同、無作為化、二重盲検、プラセボ対照試験
5. 早期離床・早期退院
早期離床
2005年に発表されたEras(Enヘクタールnced Recovery After Surgery)の結腸がんに対する術後回復促進プログラムが、様々ながんに対する包括的プロトコールとして応用されることによって、手術における安全性向上、術後合併症の軽減、早期回復、術後在院日数の短縮、コスト低減に貢献してきました。
2013年から胸腔鏡手術の独自の術後回復プログラムを看護部と協力して作成し、改良を重ねた結果、2017年は術後入院期間は平均3月6日と短縮し、2018~2019年は術後平均2月8日で退院となっています。
6. がん遺伝子検索・Pd-L1測定・新しい抗原の探索(研究)
遺伝子検査と免疫チェックポイントの測定
遺伝子病理診断部:術後治療や再発後治療を早くに開始できるように手術標本から遺伝子とPdl-1発現を全例測定しています。
新しいがん抗原の探索
特に局所進行がんや再発がんに対し、治験だけでなく、研究所(腫瘍免疫制御トランスレーショナルリサーチ分野)と共同で、腫瘍細胞の遺伝子変異の結果に伴う新生抗原(ネオアンチゲン)を可能な限り探索しています。元来体内にない抗原であり、抗原性が高いと考えられ今後の治療への可能性を研究しています。
肺がん・治療成績
さらなる成績向上のために以下の工夫をしています。
- 画像診断の進歩による早期症例の増加と手術不適応症例の排除
- リンパ節郭清の徹底による正確なステージング
- 手術の安全性の向上による手術関連死亡の減少
- 手術標本から遺伝子検査と免疫チェックポイント受容体の測定
1991年からの当院で手術後の治療成績で、1991年以降、五年生存率はI期で72→79→88%、他の病気でも同様の予後の改善が認められます。
スタッフ紹介
日本呼吸器外科学会 専門医・評議員
日本ロボット外科学会 専門医・呼吸器領域ロボット手術プロクター(指導医)ライセンス取得者
胸腔鏡安全技術認定医
がん治療認定医機構がん治療認定医
臨床研修指導医講習会 修了
日本呼吸器外科学会 専門医
Intuitive Surgical社 da Vinci術者認定資格
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
肺がんCT検診認定機構 肺がんCT検診認定医
胸腔鏡安全技術認定医
緩和ケア研修会 修了
臨床研修指導医
呼吸器外科学会 専門医
緩和ケア研修会 修了
日本乳がん検診精度管理中央機構 検診マンモグラフィ読影認定医
緩和ケア研修会 修了
外来診療担当医
月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
---|---|---|---|---|
則竹 | 松井 | 坂倉 | 岩清水・坂倉 | 瀬戸 |
患者さんへのメッセージ
診療実績
2020年の手術件数は455例、原発性肺癌手術例は325例です。コロナ禍で手術枠の制限があり調整した影響が件数減少に現れています。
幸いにも、昨年も手術関連死亡例はありませんでした。肺の悪性腫瘍において、手術数(特に胸腔鏡手術多孔/単孔+ロボット支援手術)は東海地区でも際立っているのみならず、その質も日本トップレベルにあると自負していますが、決して慢心することなく、さらなるレベルアップに努めて参ります。
研究実績
令和4年3月改訂
海外学会や英文論文を積極的に発表しています。
2020
- Primary pneumonectomy, pneumonectomy after induction therapy, and salvage pneumonectomy: a comparison of surgical and prognostic outcomes.Sakakura N, Mizuno T, Kuroda H, Sakao Y.J Thorac Dis. 2020 May;12(5):2672-2682. doi: 10.21037/jtd.2020年03月19日.
- The cranial-side parietal pleura pick-up method and the edge closure technique as a closure method for open thoracotomy.Sakakura N, Kuroda H.J Thorac Dis. 2020 Sep;12(9):5053-5055. doi: 10.21037/jtd-20-1212.
- Comparison of Surgical Outcomes Between Invasive Mucinous and Non-Mucinous Lung Adenocarcinoma.Matsui T, Sakakura N, Koyama S, Nakanishi K, Sasaki E, Kato S, Hosoda W, Murakami Y, Kuroda H, Yatabe Y.Ann Thorac Surg. 2020 Nov 23:S0003-4975(20)32001-4. doi: 10.1016/j.athoracsur.2020年09月04日2. Online ahead of print.
- Clinical adjustability of radiological tools in patients with surgically resected cT1N0-staged non-small-cell lung cancer from the long-term survival evaluation.Kuroda H, Nakada T, Oya Y, Takahashi Y, Matsusita H, Sakakura N.J Thorac Dis. 2020 Nov;12(11):6655-6662. doi: 10.21037/jtd-20-1610.
- Computed tomography and positron emission tomography-staged cN0 non-small cell lung cancer. Kuroda H, Nakada T, Oya Y, Takahashi Y, Shirai S, Matsui T, Nakanishi K, Matsushita H, Sakakura N. Video-assist Thorac Surg 2020 | http://dx.doi.org/10.21037/vats.2020年04月01日
- The impact of same-day chest drain removal on pulmonary function after thoracoscopic lobectomy.Nakada T, Shirai S, Oya Y, Takahashi Y, Sakakura N, Ohtsuka T, Kuroda H.Gen Thorac Cardiovasc Surg. 2020 Oct 29. doi: 10.1007/s11748-020-01516-x. Online ahead of print.
- Efficacy of Xenon Light With Indocyanine Green for Intersegmental Visibility in Thoracoscopic Segmentectomy.Matsui T, Takahashi Y, Nakada T, Matsushita H, Oya Y, Sakakura N, Kuroda H.J Surg Res. 2020 Dec 3;259:39-46. doi: 10.1016/j.jss.2020年11月02日8. Online ahead of print.
- Efficacy of Immune Checkpoint Inhibitor Monotherapy for Advanced Non-Small-Cell Lung Cancer with ALK Rearrangement.Oya Y,?Kuroda H, Nakada T, Takahashi Y, Sakakura N, Hida T.Int J Mol Sci. 2020 Apr 9;21(7):2623. doi: 10.3390/ijms21072623.
- Tumor Spread Through Air Spaces Is a Predictor of Occult Lymph Node Metastasis in Clinical Stage IA Lung Adenocarcinoma. Vaghjiani RG, Takahashi Y, Eguchi T, Lu S, Kameda K, Tano Z, Dozier J, Tan KS, Jones DR, Travis WD, Adusumilli PS. J Thorac Oncol. 2020 May;15(5):792-802. doi: 10.1016/j.jtho.2020.01.008. Epub 2020 Jan 30. PMID: 32007599; PMCID: PMC7199202.
- Negative reactions of BRAF mutation-specific immunohistochemistry to non-V600E mutations of BRAF.Seto K, Haneda M, Masago K, Fujita S, Kato S, Sasaki E, Hosoda W, Murakami Y, Kuroda H, Horio Y, Hida T, Okubo K, Yatabe Y.Pathol Int. 2020 May;70(5):253-261. doi: 10.1111/pin.12903. Epub 2020 Jan 23.
- Targeted RNA sequencing with touch imprint cytology samples for non-small cell lung cancer patients.Seto K, Masago K, Fujita S, Haneda M, Horio Y, Hida T, Kuroda H, Hosoda W, Okubo KI.Thorac Cancer. 2020 Jul;11(7):1827-1834. doi: 10.1111/1759-7714.13460. Epub 2020 May 5.
- Clinical outcomes and Techniques for Radiofrequency ablation of lung tumor smaller than 1 cm. Hasegawa T, Sato Y, Kuroda H, Chatani S, Murata S, Yamaura H, Kato M, Onaya H, Inaba Y. Interventional Radiology 2020; 5: 94-102.
- Comparison of radiopaque dye materials for localization of pulmonary nodules before video-assisted thoracic surgery.Hasegawa T, Kuroda H, Chatani S, Furuya Y, Sato Y, Iwamasa H, Asai T, Yashiro H, Matsushima S, Inaba Y.J Thorac Dis. 2020 May;12(5):2070-2076. doi: 10.21037/jtd-19-4057.
- Efficacy of local therapy for oligoprogressive disease after programmed cell death 1 blockade in advanced non-small cell lung cancer.Kagawa Y, Furuta H, Uemura T, Watanabe N, Shimizu J, Horio Y, Kuroda H, Inaba Y, Kodaira T, Masago K, Fujita S, Niimi A, Hida T. Cancer Sci. 2020 Dec;111(12):4442-4452. doi: 10.1111/cas.14605. Epub 2020 Oct 31.
2019
- Lymph node dissection in the left upper lobe: clinical outcomes and surgical techniques in Japan. Kuroda H, Sugita Y, Nakanishi K, Sakao Y. Mdeiastinum 2019. : http://dx.doi.org/10.21037/med.2019年04月04日
- Presurgical heterogeneity of lung 18FDG-PET uptake predicts acute exacerbation of interstitial lung disease following pulmonary resection in patients with smoke exposures Kuroda H, Sugita Y, Oya Y, Takahashi Y, Nakanishi K, Sakakura N, Sakao Y, Iwata H, Hida T. Journal of Surgical Oncology doi: 10.31487/j.JSO.2019年02月08日
- Favorable clinical application for segmental bronchial closure based on experiment results. Kuroda H, Sugita Y, Nakanishi K, Oya Y, Sakakura N, Sakao Y.J Thorac Dis. 2019 Jun;11(6):2267-2273. doi: 10.21037/jtd.2019年06月18日.
- Is skeletal muscle mass an optimal marker for postoperative outcomes in lung cancer patients Takahashi Y, Nakada T, Sakakura N, Kuroda H. J Thorac Dis. 2019; 11(12): 5643-5645. doi: 10.21037/jtd.2019年11月21日.
- Challenges for real-time intraoperative diagnosis of high risk histology in lung adenocarcinoma: A necessity for sublobar resection. Takahashi Y, Kuroda H, Oya Y, Matsutani N, Matsushita H, Kawamura M.Thorac Cancer. 2019 Aug;10(8):1663-1668. doi: 10.1111/1759-7714.13133. Epub 2019 Jul 9.
- Salvage surgery for small cell lung cancer after chemoradiotherapy. Nakanishi K, Mizuno T, Sakakura N, Kuroda H,Shimizu J, Hida T, Yatabe Y, Sakao Y.Jpn J Clin Oncol. 2019 Apr 1;49(4):389-392. doi: 10.1093/jjco/hyz010.
- Clinicopathological Features, Surgical Outcomes, Oncogenic Status and PD-L1 Expression of Pulmonary Pleomorphic Carcinoma. Nakanishi K, Sakakura N, Matsui T, Ueno H, Nakada T, Oya Y, Shimizu J, Hida T, Hosoda W,?Kuroda H. Anticancer Res. 2019 Oct;39(10):5789-5795. doi: 10.21873/anticanres.13782.
- Thoracoscopic lobectomy using indocyanine green fluorescence to detect the interlobar fissure in a patient with displaced B3 and absence of fissure: A case report. Nakanishi K, Kuroda H, Nakada T, Ueno H, Sakakura N.Thorac Cancer. 2019 Jul;10(7):1654-1656. doi: 10.1111/1759-7714.13104. Epub 2019 Jun 19.
- The Utility of Indigo Carmine and Lipiodol Mixture for Preoperative Pulmonary Nodule Localization before Video-Assisted Thoracic Surgery. Hasegawa T,?Kuroda H, Sato Y, Matsuo K, Sakata S, Yashiro H, Sakakura N, Mizuno T, Arimura T, Yamaura H, Murata S, Imai Y, Sakao Y, Inaba Y.J Vasc Interv Radiol. 2019 Mar;30(3):446-452. doi: 10.1016/j.jvir.2018年08月02日4.
- Simultaneous resections of left lung cancer and esophageal schwannoma using video-assisted thoracoscopic surgery: A case report. An B, Abe T, Uemura N, Higaki E, Hosoi T, Kuroda H, Matsui T, Ishihara M, Kurita Y, Yatabe Y, Shimizu Y.Asian J Endosc Surg. 2019 Jul;12(3):348-353. doi: 10.1111/ases.12643. Epub 2018 Aug 30.
2018
- Kuroda H, Sugita Y, Ohya Y, Yoshida T, Arimura T, Sakakura N, Hida T, Yatabe Y, Sakao Y. Importance of avoiding surgery delays after initial discovery of suspected non-small-cell lung cancer in clinical stage IA patients. Cancer Manag Res. 2018 Dec 20;11時10分7-115. doi: 10.2147/CMAR.S180757. eCollection 2019.
- Kuroda H, Yoshida T, Arimura T, Mizuno T, Sakakura N, Yatabe Y, Sakao Y. Contribution of smoking habit to the prognosis of stage I KRAS-mutated non-small cell lung cancer. Cancer Biomark. 2018;23(3):419-426. doi: 10.3233/CBM-181483.
- Kuroda H, Sakao Y. Analgesic management after thoracoscopic surgery: recent studies and our experience. J Thorac Dis. 2018 Apr;10(Suppl 9):S1050-S1054. doi: 10.21037/jtd.2018.04.34. No abstract available.
- Kuroda H, Yoshida T, Arimura T, Mizuno T, Sakakura N, Sakao Y. Novel development of Spectra-A using indocyanine green for segmental boundary visibility in thoracoscopic segmentectomy. J Surg Res. 2018 Jul;227:228-233. doi: 10.1016/j.jss.2018年02月01日7. Epub 2018 Mar 20.
- Seto K, Kuroda H, Yoshida T, Sakata S, Mizuno T, Sakakura N, Hida T, Yatabe Y, Sakao Y. Higher frequency of occult lymph node metastasis in clinical N0 pulmonary adenocarcinoma with ALK rearrangement. Cancer Manag Res. 2018 Jul 18;10:2117-2124. doi: 10.2147/CMAR.S147569. eCollection 2018.
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- Shozo Sakata, Tetsuya Mizuno, Hitoshi Dejima, Takaaki Arimura, Hiroaki Kuroda, Noriaki Sakakura, Yasushi Yatabe, Yukinori Sakao. A case of second primary lung cancer diagnosed by surgical resection at salvage setting. International Cancer Conference Journal 2018. 7(3): 84-86.
- Dejima H, Nakanishi H, Kuroda H, Yoshimura M, Sakakura N, Ueda N, Ohta Y, Tanaka R, Mori S, Yoshida T, Hida T, Sawabata N, Yatabe Y, Sakao Y. Detection of abundant megakaryocytes in pulmonary artery blood in lung cancer patients using a microfluidic platform. Lung Cancer. 2018 Nov;125:128-135. doi: 10.1016/j.lungcan.2018年09月01日1. Epub 2018 Sep 16.
- Matsui T, Mizuno T, Kuroda H, Sakakura N, Arimura T, Yatabe Y, Sakao Y. Spontaneous regression of lung squamous cell carcinoma with synchronous mediastinal progression: A case report. Thorac Cancer. 2018 Dec;9(12):1778-1781. doi: 10.1111/1759-7714.12892. Epub 2018 Oct 11.
- Mizuno T, Arimura T, Kuroda H, Sakakura N, Yatabe Y, Sakao Y. Current outcomes of postrecurrence survival in patients after resection of non-small cell lung cancer. J Thorac Dis. 2018 Mar;10(3):1788-1796. doi: 10.21037/jtd.2018年01月14日8.
- Dejima H, Nakanishi H, Kuroda H, Yoshimura M, Sakakura N, Ueda N, Ohta Y, Tanaka R, Mori S, Yoshida T, Hida T, Sawabata N, Yatabe Y, Sakao Y. Detection of abundant megakaryocytes in pulmonary artery blood in lung cancer patients using a microfluidic platform. Lung Cancer. 2018 Nov;125:128-135. doi: 10.1016/j.lungcan.2018年09月01日1. Epub 2018 Sep 16.
- Oya Y, Yoshida T, Uemura T, Murakami Y, Inaba Y, Hida T. Serum ProGRP and NSE levels predicting small cell lung cancer transformation in a patient with ALK rearrangement-positive non-small cell lung cancer: A case report. Oncol Lett. 2018 Oct;16(4):4219-4222. doi: 10.3892/ol.2018.9158. Epub 2018 Jul 17.
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- An B, Abe T, Uemura N, Higaki E, Hosoi T, Kuroda H, Matsui T, Ishihara M, Kurita Y, Yatabe Y, Shimizu Y. Simultaneous resections of left lung cancer and esophageal schwannoma using video-assisted thoracoscopic surgery: A case report. Asian J Endosc Surg. 2018 Aug 30. doi: 10.1111/ases.12643. [Epub ahead of print]
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主な活動
医師会との勉強会
8月を除く偶数月に愛知がんセンターで勉強会を開催しています。
- 第4月曜日 夜20時00分~約1時間
- 肺がん治療トピック
- 約20分
お問い合わせ先
東名古屋画像診断クリニック
電話:052‐764-1711(代表)
ご担当者 小林様
医療関係者の方へ
患者さんのご紹介について
私どもはがん専門病院の一員として、一人でも多くのがん患者さんの診療に携わることで社会貢献することはもちろん、がん医療の質向上という点にも日夜心を砕いております。
呼吸器外科部は月曜日から金曜日まで、毎日新患(再診も)を受け付けております。レントゲン写真1枚での紹介受診、2次検診にも対応させて頂いております。また、内科症例(進行例や未確診例)でも新患の窓口として利用して頂ければ幸いです。
今後とも、患者さん目線に立って最善・最良の医療を安全に提供することを使命として精進して参ります。
- 当院は、他の医療機関やかかりつけ医の医師からのご紹介により受診していただくシステムを採用しております。
初診の予約申込みは、医療連携室までFax:052-764-9897でお申し込みください。 - 初診の患者さんについて時間をかけて診療できるよう原則として初診のご予約をいただきます
- 予約なしでも紹介状を持参し11時半までにご来院頂けましたら当日の診療にも対応いたします。
(その場合、待ち時間が長くなる可能性もございますのでご了承ください。また、紹介状をご持参されない場合は保険外併用療養費5,620円が必要となりますのでご注意下さい。)
低侵襲手術についての相談を開始しました。
- 胸腔鏡手術(4ports)
- 単孔式〜二孔式胸腔鏡手術
- ロボット手術
がんの進行度に応じて手術方法を検討致します。 医療連携室 Fax:052-764-9897